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フォーカス(Focus)はオランダのプログレッシブ・ロックのバンド。オランダのバンドとしてはショッキング・ブルーと並んで最も海外でも成功したバンドである。 == 略歴 == 1969年にテイス・ヴァン・レール(Thijs Van Leer)(ボーカル、キーボード、フルート)を中心に結成。1970年にバンドの顔となるギタリストのヤン・アッカーマン(ヤン・アケルマン)が加入、1971年に『In and Out of Focus』でデビューした。なお、Thijs Van Leerの原音に最も近い表記は「テイス・ヴァン・レール」である〔たとえば、清水誠著『オランダ語のしくみ』(白水社)の「1章 文字と発音のしくみ」を参照〕。しかし、日本での紹介当初は、ティッジス・ヴァン・レール、ティジス・ファン・レール、ターツ・ファン・レール、タイス・ファン・レア、タイス・ヴァン・レアーなど様々な表記が用いられていた。 但し'70年代から'80年代に掛けての音楽雑誌及びレコード内のライナーノーツで一般に呼称されていたのは「タイス・ヴァン・レアー」である。 同年に発表された2作目『フォーカスII』(インターナショナル盤のタイトルは『ムーヴィング・ウェイヴス』)からシングルカットされた「Hocus Pocus(悪魔の呪文)」は、ハードでキャッチーなギターのリフと、ヨーデルを用いたボーカルが合体した非常にインパクトの強い楽曲で、世界的なヒットを記録、一躍人気バンドとなる。1972年のアルバム『フォーカスIII』からのシングル「シルヴィア」は、翌年には全英シングルチャートで4位の大ヒットとなった〔FOCUS | full Official Chart History | Official Charts Company 〕。当時のイギリスでは絶大な人気を持ち、メロディ・メーカー誌での人気投票では、それまでの10年間連続でギタリスト部門のトップにいたエリック・クラプトンを抜いて、アッカーマンがトップとなっている。イギリス経由で日本も人気が出て、アッカーマンはリッチー・ブラックモアやジミー・ペイジ、エリック・クラプトンらと並んで音楽雑誌のギタリストの人気投票で上位にランクされる存在だった。オランダのこのバンド、それにイタリアのPFMが日本でも人気が出た為に、イギリス以外のヨーロッパのロックに注目が集まるキッカケとなった。 1976年にアッカーマンが脱退し、後任にジャズ界で知名度のあったフィリップ・カテリーン (Philip Catherine)が加入し、アルバム『Focus con Proby』を発表したが、1978年にバンドは解散する。 その後、1985年に「ヤン・アッカーマン & テイス・ヴァン・レール(Jan Akkerman & Thijs Van Leer)」名義でアルバムを1作のみ発表するが商業的には失敗に終わった。 1990年に一時的に再結成してヤン・アッカーマンも加わり、オランダでテレビ出演を果たす。 1993年にはヤン・アッカーマン & テイス・ヴァン・レールの連名でライヴ活動をしたものの、再結成に至らず。 1999年にも再結成の動きがあったが、失敗に終わる。 2001年にレールは若いミュージシャンたち(フォーカスのトリビュート・バンドのメンバーたち)を招いてフォーカスを再結成し、アルバム『Focus 8』、『Focus 9 / New Skin』を発表し、その後にもメンバー交代を何度も繰り返しながらも、現在も活動を続けている。 2010年からのメンバーは以下の通り。 * Thijs van Leer – keyboards, flute, vocals (1969–1978, 1990, 2001–) * Menno Gootjes – guitar (2010–) * Bobby Jacobs – bass (2001–) * Pierre van der Linden – drums (1970–1974, 1975, 1990, 2004–) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フォーカス (バンド)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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